東京喰種JACKの表紙

数々の伏線とその魅力から世界累計3000万冊の発行部数を誇る超人気コミック「東京喰種ーキョーグール」

登場人物ランキングでは常に上位に入る人気キャラクターである、有⾺貴将が主役のスピンオフストーリーがあるのをご存じでしょうか?

そのタイトルとは『東京喰種トーキョーグール[JACK]』

有馬貴将の知られざる高校時代が描かれた物語の魅力をご紹介します!

東京喰種トーキョーグール[JACK]

有馬貴将

「東京喰種トーキョーグール[JACK]」とは、有馬貴将が主役の高校時代を描いたスピンオフストーリーです。

知らなかった方もそのはず。
2013年に発売されたこのスピンオフ作品、実は電子書籍でのみ配信されていて、単⾏本化はされていない作品なのです。

喰種捜査官の中でもずば抜けた戦闘能力を誇り、役目を終えた今も生ける伝説として君臨する有馬貴将の、意外な素顔が350ページというボリュームで描かれていますので必見です!

東京喰種JACKの見どころポイント

① 有馬貴将は高校時代から強かった!

高校時代の有馬貴将
出典:石田スイ「東京喰種JACK」

”CGCの死神”と謳われ、喰種からも恐れられた有馬貴将は、16歳の高校生の頃からその強さを発揮しています。

有馬貴将は潜入捜査の一環として誠清高校へ転校してくるのですが、この時すでに3等捜査官の身分を得ていますね。

さらに有馬貴将の初期のクインケである「ユキムラ」で戦う姿も見ることができます。

本編では、平子や佐々木琲世に受け継がれているので、「ユキムラ」を使う戦闘シーンが見れるのは「東京喰種JACK」だけと貴重です!

② 有馬貴将は「騎士=ジャック」と呼ばれていた

ジャック
出典:石田スイ「東京喰種JACK」

作品のタイトル副題でもある「JACK(ジャック)」とは、どのような意味を持つのでしょうか?

作中、学級委員長の三波は有馬のことを「なんだか…騎士(ナイト)みたい」と話しており、その背景にはトランプのジャックに有馬の姿が伏線として描写されています。


出典:http://manga-navi.info

また「東京喰種Re」では、特等会議での1コマで安浦清子の「有馬さんはどうしたのか」という問いに、コクリアの監獄⻑である灰崎深目が「ジャック騎士どのはご多忙のよう」と答えています。

「私のコクリアが…このままでは…御坂(前任者)とおなじ失態を…逃げられる…逃げられてしまうっ Vは…」
「0番隊はあああああ…jajajajajaジャックは…?どうしたッ…」

石田スイ「東京喰種:re」83話より引用

喰種がコクリアを脱獄した時も、灰崎は「0番隊のジャックはどうした」と叫んでおり、「JACK(ジャック)」とは有馬貴将のことを指していることが分かります。

有馬貴将にプレゼントするハイセ
出典:石田スイ「東京喰種:re」31.5話「主よ」

ちなみにクリスマスに佐々木琲世が有馬貴将に贈ったプレゼント、ネクタイピンのモチーフは、チェスの駒で「馬=騎士(ナイト)」をさしていることから、「JACK(ジャック)=騎士ナイト=有馬」への伏線となっていたものと思われます。

なぜそのように呼ばれていたのかは明らかになっていませんが、トランプにおけるジャックの意味は「従者」を現わしていることから、彼にとって大きな存在となる「キング=金木ケン」すなわち「隻眼の王」の座を守る”従者”という位置づけであったことが推測されますね。

③ 登場人物は本編にも繋がっている

「東京喰種JACK」に登場するキャラクターの一部は、後に本編でも数多く登場しています。

富良太志

富良くん
出典:石田スイ「東京喰種JACK」

「東京喰種JACK」では、有馬貴将と富良太志が出会うきっかけとなったエピソードのほか、喰種ランタンが捕獲されたその12年後のエピソードも描かれています。

富良は12年後、CGCで7区上等捜査官となり、幼馴染のアキと結婚しています。

ジェイソン

ヤモリ
出典:http://tokyoughoul-re-kousatu-netabare.info/

13区の出身で「ジェイソン」と異名を持っていた、ヤモリも「東京喰種JACK」に登場しています。

ジェイソンはコクリアに収監され、戸影という看守に拷問を受け真性サディストな人格が形成されています。

その後コクリアから逃走したジェイソンは、戸影トカゲから逃げたヤモリという意味で「ヤモリ」と名乗っていたのかも知れないですね。

丸手捜査官

丸手捜査官

出典:石田スイ「東京喰種:re」第8巻83話

本編では特等捜査官という階級の丸手斎も、「東京喰種JACK」では富良を事情聴取した一捜査官として登場しています。

「東京喰種:re」では、永近のタレコミから和修家が喰種だと結論付け、和修吉時に拳銃を発砲する重要な役割を担っています。

「東京喰種JACK」を読むには!?

有馬貴将

有馬貴将の貴重な高校時代や、「ユキムラ」を使った戦い様を知ることができるのは「東京喰種JACK」だけです!

有馬貴将がまだ黒髪だった頃の、ちょっとだけお喋りな16歳のあどけない一面も垣間見れます。

「東京喰種JACK」は単行本では発売されていませんので、電子書籍でのみ読むことができます。

「奪うばかりの人生だった」と最期に言い残した有馬貴将の切ない人生の起点となる物語を、ぜひとも読んで見届けてください。